今日は、hiyokoです。総合病院で薬剤師として勤務しています。
病院や薬局で働く薬剤師にとって、麻薬や向精神薬の管理は重要な業務の一つです。
一方で、
- 麻薬と向精神薬の違いが曖昧
- 免許や許可の種類が覚えにくい
- 試験ではどこが重要なのか分からない
と感じる方も多いのではないでしょうか。
今回は、日病薬病院薬学認定薬剤師試験対策として、麻薬及び向精神薬取締法の概要を整理していきます。
麻薬及び向精神薬取締法とは?
麻薬及び向精神薬取締法は、麻薬や向精神薬による保健衛生上の危害を防止し、適正な管理を行うことを目的とした法律です。
麻薬及び向精神薬取締法の第一条では次のように記載されています。
第一条 この法律は、麻薬及び向精神薬の輸入、輸出、製造、製剤、譲渡し等について必要な取締りを行うとともに、麻薬中毒者について必要な医療を行う等の措置を講ずること等により、麻薬及び向精神薬の濫用による保健衛生上の危害を防止し、もつて公共の福祉の増進を図ることを目的とする。
麻薬は医療上有用な一方で依存性や乱用の危険性があります。
そのため、製造・流通・保管・使用・廃棄に至るまで厳しく規制されています。
麻薬を扱う為の免許についてや、処方日数制限、帳簿の保管義務についても記載されています。
麻薬とは?
法律上の麻薬とは、麻薬及び向精神薬取締法で指定された物質を指します。
医療現場では、
- モルヒネ
- オキシコドン
- フェンタニル
- ヒドロモルフォン
などが代表例です。
がん疼痛治療や緩和医療において重要な役割を果たしています。
向精神薬とは?
向精神薬は中枢神経に作用し、
- 鎮静
- 催眠
- 抗不安
- 抗けいれん
などの効果を示す薬物です。
例えば、
- ジアゼパム
- エチゾラム
- ゾルピデム
などがあります。
麻薬ほど厳格ではありませんが、適正な管理が求められます。
薬剤師に関係する麻薬免許
試験で頻出なのが免許制度です。
薬剤師が特に関係するのは、
麻薬管理者
病院や診療所などで麻薬を管理する者です。
原則として麻薬を取り扱う施設ごとに設置されます。
麻薬施用者
医師、歯科医師、獣医師が対象です。
麻薬を患者へ施用できます。
麻薬小売業者
保険薬局などが該当します。
都道府県知事の免許を受けて麻薬を販売できます。
これらの麻薬取扱者の免許を受けるには、都道府県知事に届け出る必要があります。
麻薬の管理で重要なポイント
麻薬帳簿の記載
麻薬の受払いは帳簿へ記録します。
受入れ・払出し・廃棄などの記録が必要です。
麻薬帳簿も向精神薬帳簿も、最終記載の日から2年間保存となっています。
麻薬の保管
麻薬は鍵のかかる堅固な設備に保管します。
一般医薬品や向精神薬と区別して管理します。
廃棄
調剤済み麻薬や患者返却麻薬など、状況によって手続きが異なります。
試験では
- 麻薬廃棄届
- 調剤済麻薬廃棄届
の違いが問われることがあります。
麻薬事故が発生した場合
盗難や紛失などの事故が発生した場合は、速やかに都道府県知事へ届け出なければなりません。
薬剤師としては、
- 事故発見
- 上司への報告
- 関係機関への届出
の流れを理解しておくことが重要です。
日病薬認定試験で押さえたいポイント
試験対策としては次の項目を優先して整理すると効率的です。
麻薬と向精神薬の違い
対象薬物と規制内容を区別する。
麻薬関係免許
- 麻薬管理者
- 麻薬施用者
- 麻薬小売業者
を整理する。
麻薬の保管方法
鍵付き保管庫で管理する。
帳簿記載義務
受払いの記録が必要。
事故・廃棄時の届出
届出名称と対象場面を整理する。
病院薬剤師として麻薬管理業務で実際に意識していること
病院では、医療用の麻薬や向精神薬の処方を実際に調剤する場面も多いです。
調剤の際は(他の薬剤もそうですが)「適切な数量を」「適切な用法で」患者さんに処方されているかを確認することに重点を置いています。
また、実際の調剤時は、
- 帳簿の書き間違いがないかを書き終わった後、再度確認する
- 金庫や調剤棚から薬剤を取り出す前後で数量の確認を徹底する
など、紛失や誤処方に繋がらないよう最新の注意を払って調剤しています。
まとめ
麻薬及び向精神薬取締法は、医療現場で使用される麻薬や向精神薬の適正管理を目的とした重要な法律です。
薬剤師としては、
- 麻薬と向精神薬の違い
- 麻薬関係免許
- 保管方法
- 帳簿管理
- 廃棄・事故時の届出
を理解しておく必要があります。
日病薬病院薬学認定薬剤師試験でも頻出分野のため、実務と関連付けながら学習しておくと理解しやすいでしょう。
以上、hiyokoでした^^
以下の項目の試験対策としてまとめました。
日病薬病院薬学認定薬剤師認定試験 出題基準
Ⅰ.医療倫理と法令を順守する
Ⅰ-3:法令順守
●麻薬及び向精神薬取締法の概要について理解している。


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