今日は、hiyokoです。総合病院で薬剤師として勤務しています。

よくアスリートのドーピングが話題になるけど、どんな薬がダメなの?

市販の風邪薬などでも注意が必要なことがあるよ!
オリンピックなどの国際的な大会を始め、日本国内のみで行われる大会でも、ドーピングへの取り締まりが厳しくなっています。薬剤師として知っておくべきことを勉強していきましょう。
そもそもドーピングとは?
スポーツ選手が自分の能力を高めるために、禁止されている薬物を使用することを指します。薬物を使用することで不正に能力値が上がる可能性が考えられます。
ドーピングを見つける為、大会や、練習中に抜き打ちで検査が行われる場合があるようです。尿検査や血液検査を行い、禁止物質の有無を調べます。

ニュースでよく見る、覚醒剤とかの検出に似ているね!
陽性となった場合、選手は競技へ出場停止になったり、既に出ている記録の抹消などの厳しい処分があるようです。
なぜ禁止されるのか?
禁止されている薬物を使用すると、元々自分では発揮出来なかった力を発揮できるようになる可能性があります。競技に対して他の選手と比べて優位になり、不公平になる為、世界中の大会で禁止されています。

選手の健康にも影響する可能性があるよ!
ドーピングの規制になる代表的な薬剤
2025年11月時点で、ドーピングの規制になる薬剤の代表は次の通りです。
・副腎皮質ステロイド
・インスリン
・ホルモン剤、など

総合感冒薬や、漢方薬にも注意が必要な薬があるよ!
この他にも禁止薬剤はあります。また、禁止薬剤リストは毎年更新されるため、患者さんから問い合わせがあった場合は、常に最新の情報を確認することが必要です。
最新の情報確認には、世界で使用されるサイトを使用することができます。
日本語でも確認することができます。競技ごとに禁止薬剤を調べることが可能です。
ただし、注意点として、こちらのサイトでは「栄養補助食品」についての情報は含まれていません。サプリメントやプロテインなどについては、各製品を販売しているメーカーに問い合わせたり、成分表示を確認するようにしましょう。
また、医療従事者向けに、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)がまとめてくれたサイトもあります。
疾患ごとに使用される薬がまとまっているので、特定の疾患をもった患者さんが来局された時にまとめて調べることができて便利です。
公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構(JADA) ー医療従事者サイトー「注意が必要な治療薬」
ただし、どちらのサイトも禁止薬剤の全てを網羅している訳ではありません。
サイトで表示がなかった薬物は必ず、最新の「禁止表国際基準」で確認するようにしましょう。
更に詳しく勉強したい薬剤師の為の資格
「ドーピングについて更に勉強したい!」「地域のスポーツ選手に貢献したい!」そんな方には、スポーツファーマシストの資格取得をお勧めします。
スポーツファーマシストは、JADA公認の資格です。最新の情報や知識を取得しており、 アスリートを含めたスポーツ選手全員に対して、薬の正しい使い方の指導などを行うことができます。
日病薬認定薬剤師など、病院薬剤師しか取得できない!といった所属施設や勤務年数の縛りはなく、薬剤師免許を持っていれば誰でも挑戦することができます。基礎講習→実務講習→試験の流れで、所定の課程を修了するだけなので、入社したばかりでまだ資格を何も持っていない!という方にもお勧めです。
まとめ
ドーピングについては、勤務する病院によってはあまり馴染みがないかもしれません。ただ、ドーピングの規制は年々厳しくなっています。スポーツをする方が地域にいる限り、近い将来、急に知識が必要になる可能性も考えられます。
認定薬剤師への試験対策も兼ねて一通りの知識を身につけていきましょう!
以上、hiyokoでした^^
以下の項目の試験対策としてまとめました。
日病薬病院薬学認定薬剤師認定試験 出題基準
Ⅱ.基本的業務の向上を図る
Ⅱ-3:医薬品情報
●ドーピングの禁止薬物について理解している。
記事を作成するにあたり、以下の資料を参考にしています。
- 公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構「ルールと規則違反」「禁止されている物質と方法」「注意が必要な治療薬」



コメント