日病薬病院薬学認定薬剤師になるには?申請手順まとめ

日病薬認定試験勉強

今日は、hiyokoです。3人の子育てをしながら、総合病院で薬剤師として勤務しています。

病院に入社したけど、認定薬剤師を目指すにはどうしたら良いの?

hiyoko
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申請手順を紹介するよ!

日病薬病院薬学認定薬剤師(以下認定薬剤師)になるにはいくつかの条件をクリアする必要があります。

今回は、認定薬剤師になるための手順について簡単に確認していきます。

認定取得への流れ

ここでは、新人病院薬剤師を例として、認定を取得する際の流れについて説明していきます。

1.日本病院薬剤師会(日病薬)に加入する。

2.毎年必要な単位を取得する

3.日病薬に申請し、認定試験を受ける

順番に解説していきます。

日本病院薬剤師会に加入する

認定を行っている機関(日本病院薬剤師会、以下日病薬)に加入します。こちらは一般的には入社した病院で手続きを行なってくれるため、本人は会費の準備を行います。各都道府県の薬剤師会への加入など、別機関への会費も同時に請求されることも多いため、金額については勤め先の薬剤部上位者に確認を取るのがおすすめです。大体合計で2〜3万円になることが多いようです。

毎年必要な単位を取得する

単位取得には2つの条件があります。

①過去3年度を通算して、50単位以上を取得する

②最低必須項目から単位を取得する

③毎年度(4月1日から翌年3月31日まで)10単位以上を取得する

1つずつ確認していきます。

過去3年度を通算して、50単位以上を取得する

3年度を通算して、50単位以上を取得する必要があります。注意したいのは3年間ではなく、3年度、という点です。

例えば、単位取得を開始したのが6月からだとしても、6月1日から翌年5月31日までではなく、6月1日から翌年3月31日までが1年度としてみなされます。

ということは、入社して1年目で認定を取得するっていうのは難しいの?

hiyoko
hiyoko

最低でも3年はかかるってことだね!

単位は、日本病院薬剤師会や各都道府県の薬剤師会主催の勉強会や、製薬企業が開催するセミナー、日本医療薬学会などの各学会に参加することで取得出来ます。また、日病薬でもe-learningでのセミナーを用意してくれています。

対象の勉強会やセミナーの案内文書には何単位取得出来るかが記載されていることが多いです。単位数は45分の内容で0.5単位となっており、90〜120分の内容は1単位が付与されていることが多いです。日本医療薬学会など、複数のセミナーを一日で受けられる場合は、2〜4単位を一気に取得することも可能です。

最低必須項目から単位を取得する

各単位にはそれぞれ項目が割り振られており、講義内容によって、「Ⅰ-1」などの記載がされています。最低必須項目から単位を取得する必要があり、以下の通りとなっています。

・Ⅰ-1~3の各項目の中から1項目以上履修し、合計2単位以上取得すること
・ Ⅱ-1~6の各項目の中から2項目以上履修し、合計4単位以上取得すること
・ Ⅲ-1~2の各項目を履修し、合計4単位以上取得すること
・ Ⅳ-1~2の各項目を履修し、合計4単位以上取得すること
・ Ⅴ-1~3の各項目を履修し、合計6単位以上取得すること

パッと読んだだけだと難しく感じるかもしれませんが、3年間の合計なので単位を50単位取得している段階で自然に達成していることが多いです。万が一取得したい単位がない場合は、有料ではありますが、日病薬が主催するe-learningを受講することで、一通りの項目を達成することが可能です。

毎年度(4月1日から翌年3月31日まで)10単位以上を取得する

例えば、「1年間で50単位取得した!だから残り2年間は勉強会とか出なくて良いや!」とはなりません。薬剤師は日々の学力向上、勉学に励むことが重要な為、一年度で10単位以上取得することが条件となっています。3年度で50単位以上を取得する条件と合わせると、一年度で平均17単位を取得するのが望ましいです。勿論日々の業務の忙しさと合わせて、条件を満たした取得方法を取ることも可能です。

例えば、1年目は入社したばかりで、覚えることがいっぱい、勉強会に割く時間が中々取れない!という場合に、

1年度:10単位取得(最低条件)

2年度、3年度:20単位ずつ取得

こんな取り方でも問題ありません。自分のライフスタイルに合った取得方法を目指していきましょう。

日病薬に申請し、認定試験を受ける

単位が取れたら、いよいよ認定試験を受験します。日病薬のホームページから必要事項を確認し、事務局に受験料と共に申請します。申請の際に、今まで集めた単位の提出が必要になります。

令和5年度までは、シールによる単位発行が行われていましたが、令和6年度からはwebでの単位管理となり、申請が楽になりました(シールをなくして、単位の申請が出来ない・・・なんてことも過去ありました・・・)。

受験料は2025年11月現在は税別2,000円となっています。

試験に合格したら・・・

試験に合格したら、晴れて認定薬剤師♪ではなく、認定料を納めます。

認定料は2025年11現在は税別3,000円となっています。

認定料を納めると、数ヶ月後に認定証が送付されます。これであなたも認定薬剤師です。

まとめ

現役世代は、薬剤師としての仕事の他にも育児や家事など、やることが沢山あり常に時間に追われています。

一方で、薬剤師の数は年々増え続けており、いずれ供給が需要を上回ることも考えられます。

薬剤師の差別化を図り、将来の活躍の幅を広げる為にも、日病薬病院薬学認定薬剤師は、病院薬剤師における登竜門の一つです。もしご興味のある方がいれば、是非挑戦してみることをお勧めします。

この記事が何か一つでも、皆さんの勉強につながる手助けになれば幸いです。

以上、hiyokoでした^^

以下の資料を参考にしています。

一般社団法人日本病院薬剤師会 日病薬病院薬学認定薬剤師制度規程細則

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