【日病薬認定薬剤師試験範囲】地域包括ケアシステムの概要について勉強しよう!

日病薬認定試験勉強

今日は、hiyokoです。総合病院で薬剤師として勤務しています。

「地域包括ケアシステム」という言葉を聞いたことがありますか?私は今回勉強するまで、「言葉は聞いたことがあるけど、内容は全然分からない・・・」という状態でした。

今回は、日病薬認定薬剤師試験範囲でもある「地域包括ケアシステム」の概要についてまとめました。

地域包括ケアシステムとは何か

地域包括ケアシステムの定義

地域包括ケアシステムとは、高齢者が住み慣れた地域で、可能な限り自立した生活を最期まで続けられるよう、「住まい・医療・介護・予防・生活支援」を一体的に提供する体制のことです。

単に医療や介護を提供するだけでなく、本人の生活や考え方を尊重し、その人らしい暮らしを支えることを目的としています。

地域包括ケアシステムが注目される背景

日本では高齢化が進み、高齢者が増加しています。その為、慢性疾患を複数抱えながら生活する患者さんが増え、医療・介護の需要が高まっています。

一方、これまでの医療は、病院で治療を完結させる「病院完結型医療」が中心でした。しかし、高齢者は入退院を繰り返すケースも多く、病院だけで支えることには限界があるため、住み慣れた地域で医療・介護・生活支援を一体的に受けられる「地域完結型医療」への転換が求められていました。

地域包括ケアシステムには地域完結型医療を目指す内容も含まれています。

地域包括支援センターの役割

地域包括支援センターとは

地域包括支援センターとは、地域包括ケアシステムの実現に向けて市町村が設置する、中核的な機関です。地域の高齢者の相談や、支援体制を作成し、高齢者を包括的に支援します。

おおむね30分以内に必要なサービスが提供される日常生活圏域(具体的には中学校区)を単位として想定されています。

配置される専門職種

地域包括支援センターには、保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員が配置され、多職種の視点から支援が行われます。

地域包括ケアシステムにおける多職種連携

病院内だけでなく、地域においても薬剤師は多職種連携が求められます。

医師・看護師との連携

在宅医療や退院支援において、医師・看護師との情報共有は不可欠です。退院時の情報共有シートなどを用いた薬剤情報の正確な伝達が安全な医療につながります。

ケアマネジャーとの連携

ケアマネジャーは介護サービスにおける調整役のような役割を果たしています。薬剤師は服薬状況や副作用情報を共有することで、適切なケアプラン作成に貢献できます。

薬剤師の専門性が活かされる場面

薬剤師は、ポリファーマシー対策や服薬アドヒアランスの評価などで、専門性を発揮することができます。

特にポリファーマシーは単に服用する薬剤数が多いだけではなく、関連した薬物有害事象のリスク増加や、服用過誤、服薬アドヒアランス低下等の問題にもつながるため積極的に関与することが求められます。

hiyoko
hiyoko

患者さんの状態に合った適切な薬の量に減らせると良いね!

地域包括ケアシステムにおける薬剤師の役割

地域包括ケアシステムにおいて、薬剤師には様々な役割が求められています。

かかりつけ薬剤師・薬局の役割

かかりつけ薬剤師・薬局は、複数の医療機関や診療科を受診した患者の服薬情報を一元的に管理し、継続的に支援する役割を担います。

特に高齢者は、慢性的な疾患を複数抱えていることも多く、かかりつけ薬剤師が内容を把握することで適切な服薬支援につながります。

在宅訪問薬剤管理指導

在宅で療養されており、通院が困難な患者に対して、在宅での服薬管理や指導を行います。

処方医の指示に基づき、作成した管理計画に基づいて患者さんのお宅を訪問し、服薬指導や、薬剤の服薬状況・保管状況及び残薬の有無の確認などを行い、訪問結果を処方医に報告します。

患者さんの状態によっては、ケアマネジャーにも結果を情報共有します。

地域包括ケアシステムの課題と今後

地域包括ケアシステムには、一部課題も生じています。

医療・介護資源の地域差

地域によって医療・介護資源に差があり、均等なサービス提供が課題となっています。

例えば、都心部では、日常生活圏域に複数の医療機関があることも珍しくありませんが、地方では、2時間以上車で移動しないと医療機関が存在しない地域もあります。

日本全国で提供される医療や介護サービスが均等に行えるために、私たちに何ができるかを考える必要があります。

多職種連携の課題

職種間の情報共有の難しさが、連携の壁となる場合があります。

例えば、退院支援の為の情報共有シートがあるが、十分に活用されておらず、他職種に情報が伝わらなかったり、そもそも導入されていない医療機関も見受けられます。

高齢者の継続した支援のため、こうした媒体が徐々に義務化していけば良いなと個人的には思っています。

まとめ

地域包括ケアシステムは、日頃の業務でよく目にする方、あるいはほとんど関わったことのない方(私もそうです)が分かれる内容なのかなと思います。

試験対策としてもそうですが、システムの全体像を押さえ、薬剤師としての関わりを意識することで日々の業務に生かしていきましょう。

以上、hiyokoでした^^

以下の項目の試験対策としてまとめました。

日病薬病院薬学認定薬剤師認定試験 出題基準
Ⅰ.医療倫理と法令を順守する
Ⅰ-2:医療制度
●地域包括ケアシステムの概要について理解している。

以下の資料を参考にしています。

・厚生労働省「地域包括ケアシステム

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