今日は、hiyokoです。3人の子どもを育てながら総合病院で薬剤師として働いています。
私はこれまでに、産休・育休を合計3回ずつ取って復職してきましたが、毎回
「ブランク大丈夫かな…?」「子育てと仕事、ほんとに両立できる?」と不安だらけでした。
でも振り返ってみると、
「育休中にやっておいて本当に良かった!」と思うことと、
「これはやっておけば良かった…」というちょっとした後悔ポイントがありました。
同じように育休中の薬剤師さんが少しでも安心して復職できるように、
今回はリアルに役立ったことだけをまとめて紹介します。
育休中に「やって良かったこと」7選
最新の薬剤業務のアップデートを軽くチェック
育休中に“ガッツリ勉強”は正直厳しいです。
でも、スマホで軽く新薬情報を流し見したり、ガイドラインの改訂点を確認するだけでも復職後の安心感が全然違いました。
特にオススメなのは、
- 日経メディカルやm3.comなどの総合医療情報サイト
- 日病薬のe-learningでガイドラインや添付文書の“変更点”の確認
- インスタやXでの薬剤師アカウント
「完璧に理解する」よりも、“今こういう薬が話題なんだな”と雰囲気をつかむ程度でOKです。
復職してから「あれ見たやつだ!」とつながることが多く、地味に効きました。
復職後の生活をイメージして家事動線を見直した
育休中にしておいて本当に良かったのが、朝・帰宅後の動線の改善。
特に
- 朝ごはんの準備動線
- 送り出しの段取り
- 洗濯・夕飯・片付けまでの配置
ここを変えたおかげで、復職後のバタバタが本当に減りました。
お勧めは、今使っている物の“置く場所を決める”こと。
「この時間にこれをする」と決めても、子育て中はイレギュラーなタスクが発生するもの。
まずはモノの定位置決めから始めていくと、動線がみるみる改善していくのでお勧めです。
時短勤務のシミュレーション(1日の流れを作っておいた)
子育て中、時短勤務を使うなら、家族全体のスケジュールをざっくり作っておくのが大事です。
- 夫と自分の出勤時間及び退勤時間は?
- 子どもの保育園の時間は?
- お迎え後の買い物や病院受診はいつにする?
これを育休中に夫と話しておくと、復職後に「私ばっかり負担…」というストレスが激減します。
時短勤務の場合、勤務時間で比較した時にどうしても自分の家事育児の負担が多くなります。
そんな場合でも事前にスケジュールを共有しておけば、万が一自分が体調不良でダウンした時も引き継ぎがしやすくなります。
育休中にFP3級・簿記3級を取得した
3人目の育休中にスキマ時間を使って、FP資格と簿記3級を取りました。
子供のお昼寝時間やyoutubeを見ている間に集中して、一日1〜2時間、コツコツ続けただけ。
FP3級はテキストを購入して、独学で5ヶ月、簿記3級はオンライン講座を利用して、3ヶ月で取得しました。
復職後に
- 家計管理がラクになった
- 保険や投資の判断がしやすくなった
- お金の不安が減った
など、メリットが大きく「取って本当に良かった」と感じています。
復職すると、日々の生活で時間の余裕がなくなる為、仕事以外の勉強は難しくなってしまいます。
一方育休中は、忙しくはあるものの、子供の成長と共に仕事に縛られない時間も少しずつ増えていきます。
「資格=がんばらなきゃ」ではなく、“スキマ時間でも取れる資格がある”と知っておいてもらえたら嬉しいです。
自分の健康・メンタルケア
育休は子ども中心の生活になりがちだけど、復職してから一番必要なのは 親の体力とメンタル。
私は産後3ヶ月ごろに
- 睡眠リズム
- 食事の栄養(簡単メニュー中心)
- たまの1人時間
を少しずつ整えるようにしました。

子供と離れる1人時間は、自分のケアにとても大切だよ!
自分の体は一番の資本。“育休中に整えておいた身体”は、復職後に本当に役に立ちます。
無理して勉強するより、まず自分を回復させる方が100倍価値があった と感じています。
園との連絡ツール・持ち物の事前準備
保育園の準備は地味に時間がかかるので、育休中に少しずつ整えておくと安心でした。
- お着替えセットのストック
- おむつ・おしりふきの準備
- 連絡帳アプリの確認
- 熱が出たときの対応フロー
特に「病院受診は誰が行く?」を夫と決めておくと、復職後のトラブルが激減します。
「園で必要なものリスト」は、復職1ヶ月前に総点検 しておくのがお勧めです。
保育園が決まったら、園に問い合わせて必要な持ち物をチェックしておきましょう。
復職月の「金銭シミュレーション」
復職すると、
- 保育料
- 時短による給与の変動
- 生活費の増減(外食・おむつ・子どものベビーフード等)
が一気に動きます。
私は育休中に「復職後の毎月の収支」 をざっくり計算しておきました。
また、家計の改善点を洗い出し、育休中に少しでも改善出来るよう工夫しました。
そのおかげで、「こんなに貯金が減るの!?」という焦りがなく、家計の不安もかなり軽減されました。
育休中に「やっておけば良かったこと」5選
業務マニュアルをざっくり読んでおけば良かった
復職後に「あれ…どうやるんだっけ?」が多く、後から読み返しておけば良かったと後悔。
- PTPシートの計数調剤の方法
- 散薬や水剤の秤量方法
- 毒薬や麻薬の調剤で必要な帳簿の書き方
ただ、全部覚える必要はなく、“よく使う業務だけ目を通す” だけで十分だと感じましたが、やっておけば最初の業務が楽になったと思います。
よく使う薬の基礎知識・薬歴の基本を少し復習すれば良かった
特に
- 抗菌薬
- 抗がん剤の基本
- 小児の用量換算
などは、復職してから思い出すのに少し時間がかかりました。
抗がん剤は日々新しい新薬が販売される為、事前にほんの少しでも触れておけば、復職初日が楽になります。
夫との“役割分担ミーティング”をもっとしておくべきだった
復職後に一番ストレスになったのは、家事・育児のすり合わせ不足。
- 送り迎えの担当
- 子どもの病欠の対応
- ワンオペになる日のルール
これを育休中にはっきり決めておけば、もっとスムーズだったはず…と強く思っています。
我が家は現在、ほぼ全て自分の担当ですが、フルタイムに戻った時のことを考えて、徐々にすり合わせを行っていきたいと考えています。
子どもの病欠時のバックアップ体制を整えておけば良かった
復職直後は、とにかく病欠が多いです!

特に0歳児〜年少は月1ペースで休むことも!
想像以上に呼び出しが多くて、「両親・義両親・病児&病後時保育」のどれを頼るのか事前に決めておけば良かったと後悔しました。
特に、病児保育&病後児保育は、事前に書類申請やオンラインサイトへの登録が必要な場合があります。
子供が元気な内から早めに登録しておくことをお勧めします。
仕事用バッグ・制服・シューズの準備を早くしておけば良かった
復職直前に慌てて準備して、「これ、全部もっと前にやっておけば良かった…!」と思いました。
特に
- 白衣のクリーニング
- ナースシューズ
- ボールペン・印鑑
- お弁当グッズ
は早めに揃えておくと安心です。
産後は体型も変わっており、妊娠前の白衣ではサイズが合わないことも。
また、診察券やおむつなど、子供の荷物も入れて通勤できるリュックや、ナースシューズのサイズを確認しておくと、復職日慌てずに済みます。
まとめ
この記事では、「育休中にやっておいて良かったこと/やれば良かったこと」を自分の経験からまとめました。
育休中は「復職の不安」と「子育ての忙しさ」で、なかなか自分のことに時間を使えない時期だと思います。
でも今回振り返ってみて感じるのは、育休中は“復職の為に完璧に準備する時期”ではなく、復職後の暮らしを少しラクにする土台を作る時期ということ。
やって良かったことも、やれば良かったと思うことも、どちらも実際に復職して初めて気づくことばかりでした。
無理せず、できることを少しずつ。育休中も、復職後も、あなたのペースで大丈夫です☺️
この記事が、これから復職を迎える病院薬剤師さんの「ちょっと不安が減った」「これだけやれば大丈夫かも」につながれば嬉しいです。
以上、hiyokoでした^^


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