子育て中でも病院薬剤師は続けられる?実際どう?【結論:続けられる。ただし職場選びと準備が超大事】

子育て中薬剤師のキャリア

今日は、hiyokoです。

3人の子育てをしながら、総合病院で薬剤師として勤務しています。

「子育てしながら病院薬剤師って続けられるの?」

これは復職前の私が一番不安だったことでした。

結論は…

「子育て中でも病院薬剤師は続けられます」

ただし、職場の体制と事前準備によって負担は大きく変わるのが現実です。

この記事では、

  • 辞めたくなる病院の特徴
  • 子育て中でも働きやすい病院の特徴
  • 復職前にやっておくと仕事がラクになる準備

を、3人育児・3回の育休・時短勤務を経験した私の実体験をもとにわかりやすく解説します。

同じように不安を感じている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。

hiyoko
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自分に使えるかも!と思うところを是非読んでいってね!

【要注意】子育て中にしんどくなる病院の特徴

子育てと病院薬剤師を両立するうえで、以下の特徴がある病院は特に負担が重くなりがちです。

常に人手不足で「時短に仕事が集中する」

病院薬剤師は全体的に人手不足。
特に地方の病院では、

  • 病棟薬剤師が足りない
  • そもそも薬剤師が数人しかいない

というケースもあります。

その結果…

「会議あるから残りお願い」
「カンファ行くからこの業務やっといて」

と、短時間で帰る時短スタッフに業務が寄せられがち

保育園のお迎え時間が近いのに業務が終わらない焦りは、精神的にかなり負担になります。

急性期で病棟負担が重い

急性期病院の病棟業務は、

  • カンファが多い
  • 入退院が激しい(患者情報の入れ替わりが早い)
  • 持参薬鑑別や記録が多い

と、とにかく負担が重いです。

私自身、妊娠初期〜1人目産休前まで病棟担当でしたが、つわりで数日休むと患者さんが2割入れ替わっていたことも…。

子育て中は子供の体調不良による急なお休みもあるので、急性期×病棟は両立難易度がかなり高いと感じます。

時短制度はあるけど「使わせない空気」

制度はあるのに、実質使わせにくい職場もあります。

  • 時短申請で上司が渋い顔
  • 業務中でも「え、帰るの?」と言われる
  • 「早く帰れていいよな〜」の謎プレッシャー

独身時代、先輩が言われて苦い顔をしていたのを覚えています。

制度があっても、雰囲気が使わせない職場は要注意です。

残業ゼロが難しい体制(ひとり薬剤師の時間帯がある)

制度上は残業免除でも、実務上は難しいケース。

  • 当直・夜勤がある
  • 土日当番がある
  • 特定の時間帯が“薬剤師1人体制”

誰も代われない状況では、帰りたくても帰れません。

【良い職場】子育て中でも働きやすい病院の特徴

一方で、下記の特徴がある病院は圧倒的に働きやすいです。

業務分担が明確(役割が細分化されている)

業務を全て担うのではなく、各業務が細分化され、担当が割り振られている場合は、子育て中でも働きやすいです。

  • 病棟を2人体制で担当する
  • 服薬指導担当・持参薬担当で分ける
  • 調剤も計数調剤・散薬秤量・監査など細分化、など

担当が明確だと、急な休みの引き継ぎがスムーズで負担が少ないです。

時短スタッフが複数いる(帰りやすい)

  • パート
  • 再雇用
  • 介護による時短、など

色々な働き方が選択できる職場は、自由度が高く、「帰りづらい空気」が生まれにくいです。

管理職が子育てに理解あり

管理職が子育て経験者、または知り合いに子育て中の方がいるなど、子育てに理解がある場合は、子育て中でも働きやすいです。

一方で「自分の時は〜」など、自分の経験を元に話してくるタイプの上司だと、急な休みの相談が難しいことも…。

急な呼び出し・休みに柔軟

保育園にいざ子供を送り出しても、数時間で「お熱が〜」と呼び出されてとんぼ返り。そんなこともあるのではないでしょうか?

調剤・病棟・服薬指導などが細分化されている職場は、“自分の抜ける分”だけを任せれば良いので早退しやすいです。

子育て中でも病院薬剤師を続けるための準備

ここからは、実際に私がやって効果が大きかった準備を紹介します。

  • 家事の効率化(分担・ルーティン・外注)
  • 通勤時間の短縮
  • 業務の棚卸し(自分ができる範囲を把握)
hiyoko
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自分に合ってるかも!と思えるところをやってみよう!

家事の効率化(分担・ルーティン・外注)

仕事と育児の両立で大事なのは、家事の省エネ化

  • 夫婦で家事を棚卸しして分担
  • 平日の献立は固定化(我が家はほぼホットクック)
  • 外注できる作業は外注(我が家はエアコン掃除)

時間も心の余裕も増えます。

通勤時間の短縮

通勤時間=給料が出ない労働時間。

短縮すると、実質時給が上がります。

  • 自宅 or 職場近くの保育園を利用する
  • 近い病院を探す(エージェント活用も◎)
  • 駐車場の位置を変える

ほんの10〜20分の短縮でも、毎日できるとメリットが大きいです。

↑近くの病院探しは、エージェントがおすすめ!一人一人に寄り添って、最適な病院を探してくれますよ^^

業務の棚卸し(自分ができる範囲を把握)

自分の業務を細分化し、「できる範囲」「難しい範囲」を明確にしておくのが大事です。

病棟業務を例に挙げると、

  • 入退院チェック
  • 服薬指導
  • 持参薬鑑別
  • カンファ参加
  • 資料作成、など

そして、時間的に難しい業務は、代わりに引き受けられる業務を提案して交渉すると、周囲との関係が良好になります。

相手にとってもwin-winになる提案をして、お互いに気持ちよく仕事が出来るようにしましょう。

実際の流れ|時短勤務の1日のスケジュール例

ここでは、私の1日のスケジュールを簡単に記載しています。

  • 5時半:起床
  • 5時半〜7時:自分の身支度、洗濯、自分の朝食、ストレッチ、ブログを書く、洗濯物を干す
  • 7時〜8時:家族起床、朝食、夕食の準備、子供の身支度
  • 8時〜9時:保育園送り、出勤
  • 9時〜16時半:仕事
  • 16時半〜17時半:保育園お迎え、帰宅
  • 17時半〜21時半:夕食、子供の宿題、お風呂、身支度
  • 21時半〜22時:就寝

あくまでもスムーズに進んだ場合で、全部が出来ていない日もありますが、参考にして頂けると嬉しいです。

よくある不安とその対処

ここでは、子育てをしながら仕事を続けていく中で、よくある不安とその対処法について、私の体験からまとめていきます。

子どもの発熱が続いたら?

子供の発熱は、子供も辛いし、親もフォローで大変ですよね。

子供の発熱は、当たり前の行事だと思って、仕組みを作れば乗り越えられます。

  • 自宅近くの小児科を複数チェック
  • 数日間外に出なくても乗り切れる食料を確保
  • 地域の病児又は病後児保育に予め登録

「子供が小さい頃しか経験できない貴重なイベント」と心に言い聞かせて、都度乗り切っています(笑)

周りに迷惑をかけるのでは?

急に休むと職場の人に迷惑をかけるのでは?と罪悪感を感じますよね。

迷惑をかけていることは事実なので、その分、復帰した時は恩返しする気持ちで業務に取り組みましょう。

個人的な主観では、子育てを経験された方は、仕事が早い方が多いです。

  • 業務の適正化が上手
  • 手作業が早い
  • 患者に寄り添った対応、など

子育て中は、イレギュラー対応が多いため、急な対応がいつの間にか上達してるかも。

キャリアが止まる?

産休育休などで、勤務時間は他のスタッフと比べて減少します。

その為、勤務時間を重視して、昇進を決める職場であれば、確かにキャリア形成は他のスタッフよりは遅くなります。

ただ、子育ては子供が成人するまでの十数年ですが、長寿化社会では働く期間はその数倍。

子供の手が掛かる内は自分にできる範囲で取り組み、子供が大きくなってきたら、更に自分のできることを広げていけば良いと思います。

  • 子供の手が離れてきたら、働く時間を伸ばす
  • 勤務時間内に行われている各委員会に出席
  • 時短勤務でも挑戦しやすい資格に挑戦、など

できる範囲で継続すればOK。今は、今しかない子供の成長を近くで見守っていきましょう。

まとめ:まずは“働きやすい環境かどうか”を見極めてみよう

子育てしながら病院薬剤師を続けるのは簡単ではありません。
でも、職場選びと準備次第で「無理ゲー」→「できる」に変わります。

同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです!

以上、hiyokoでした^^

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