今日は、hiyokoです。総合病院で薬剤師として勤務しています。
今回は、私が更新を目指している「日病薬認定薬剤師」について確認していきます。
そもそも認定薬剤師とは?
薬剤師含め、医療従事者は国家資格を取得した後も、日々進歩する医療についていく為、学び続ける必要があります。
学び続ける中で、自分が専門性を高めた!または一定の知識や技能を持つことが出来た!と公的に証明できる制度が「認定薬剤師制度」です。
認定薬剤師の種類
様々な学会や団体が制度を設けていますが、特に人数の多い制度は次の2つです。
日本薬剤師研修センター認定薬剤師(JPCA認定薬剤師)
日本薬剤師研修センターが認定する資格です。
勤めている勤務先に関わらず取得することが出来るため、病院薬剤師や薬局薬剤師など多くの薬剤師が取得しています。
また、取得後は、「漢方薬・生薬認定薬剤師」や「小児薬物療法認定薬剤師」など別の資格取得にも繋げられます。
日病薬(日本病院薬剤師会)認定薬剤師
日本病院薬剤師会が認定する資格です。
こちらは、病院薬剤師限定となっています。

薬局薬剤師は取れない資格なの?

日本病院薬剤師会という団体に加入が必要だからね!
JPCA認定薬剤師と異なり、日病薬認定薬剤師の資格を取れる要件には、「日本病院薬剤師会」に加入していることがあるため、実際は病院薬剤師のみが取得できる資格となっています。ただし、保険薬局勤務や大学教員をしている薬剤師であっても、「特別会員」の資格を持っている場合は、資格取得が可能です。
また、取得後は、「がん」「感染制御」「精神科」「妊婦・授乳婦」「HIV感染症」という5つの領域の「専門薬剤師・認定薬剤師」の資格取得にも繋げられます。
認定の取得方法
上記2つの認定制度について、取得方法を確認していきます。
日本薬剤師研修センター認定薬剤師(JPCA認定薬剤師)
各地域やweb上で行われる研修会を受講して、受講の際に得られる単位を一定以上取得します。
その後、認定機関に提出し、手数料を払って認定を受けます。また数年ごとに更新が必要です。
なお、単位については、昔は紙製の手帳と、単位を印刷したシールで管理されていましたが、現在は電子化した為、日本薬剤師研修センターが運用するシステムに登録する必要があります。

次に記載する日病薬認定薬剤師よりはハードルが低めだよ!
日病薬(日本病院薬剤師会)認定薬剤師
各地域やweb上で行われる研修会を受講して、受講の際に得られる単位を一定以上取得します。こちらも過去は単位がシールで管理されていましたが、最近電子化したので、日本病院薬剤師会が運用するシステムに登録する必要があります。
ここまではJPCA認定薬剤師と流れは一緒です。
一箇所違う所は、単位取得後、「確認試験」に合格しなければ認定が受けられない、ということです。

試験って難しいの?

範囲がかなり広いから薬剤師国家試験の範囲を想定すると良いと思うよ!
イメージは薬剤師国家試験の試験範囲から「物理」や「化学」「生物」などの基礎科目を除いた感じの範囲です。基本的には医療機関に関わる薬剤師の業務内容に関連する内容全て、という感じで、薬剤、法規、管理方法など多岐にわたります。
また、単位の取得についても「年間10単位以上」「3年間で50単位以上」など細かな決まりがあり、要件を漏らさずにクリアする必要があります。
病院薬剤師は結局どっちの資格を目指す?

2つの資格のうち、病院薬剤師はどっちを目指す人が多いの?

自分の好きな方を選択しているよ!
これは自分の職場に限った話かもしれませんが、どちらの資格を目指すかは、人によって異なる印象です。
病院勤務では基本的に「日病薬(日本病院薬剤師会)認定薬剤師」を勧められます。しかし、過去は「日本薬剤師研修センター認定薬剤師(JPCA認定薬剤師)」しか資格認定がなかったこともあり、年齢層が上の方はこちらの資格を取得している方も多いです。
また今後の病院から薬局への転職を見据えて、どちらでも使える「日本薬剤師研修センター認定薬剤師(JPCA認定薬剤師)」を選択する薬剤師もいます。
自分の興味、今後に活かせるか等を検討した上で選ぶのが良いと思います。
まとめ
薬剤師は将来的には供給過多が想定されており、今後は独自の専門性が求められる時代です。
日々の業務も忙しく、中々資格取得まで手が回らない!という方も多いかもしれませんが、自分の強みを作るため、資格取得を一緒に目指していきましょう。
以上、hiyokoでした^^
記事を作成するにあたり、以下の資料を参考にしています。
- 公益財団法人日本薬剤師研修センター「研修認定薬剤師制度(制度の概要)」
- 一般社団法人日本病院薬剤師会「病院薬学認定薬剤師」


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