今日は、hiyokoです。総合病院で薬剤師として勤務しています。

そもそも薬剤師ってどんな仕事をしているの?

病院や、薬局、製薬企業など色んな所で活躍しているよ!
薬剤師は、医療機関を始め、企業や官公庁等多種多様な場所で働いていますが、皆同じ行動規範に従って働いています。
薬剤師法で定められている薬剤師の使命と責任
薬剤師法の第1条では次のように定められています。
「薬剤師は、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによって、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする。」
薬剤師、と聞くと医師の処方箋をもとに医療用医薬品を調剤したり、処方箋なしで手に入る一般用医薬品(OTC医薬品)の情報提供をする等、薬に関わる業務のみを行なっているように見えることもあります。実は、薬剤師の役割には、地域住民一人ひとりの健康づくりへの寄与までが含まれており、その業務は多岐に渡っています。
地域への関わり方

地域ではどんな関わり方をしているの?

かかりつけ薬剤師や学校薬剤師等、地域と密接に関わる業務もあるよ!
かかりつけ薬剤師
薬を一元的・継続的に把握し、薬による治療内容、健康面等患者さんやご家族の必要時、適した相談が出来るのがかかりつけ薬剤師です。薬の効果を最大限に発揮することや、副作用の発生を未然に防ぐことが出来るようになります。
特に日本では少子高齢化・長寿化が進んでいるため、高齢者が色々な病気を抱え、使う薬の種類が多くなったり、認知機能の低下で薬の管理が難しくなる等、多くの問題が発生します。
こうした問題に対し、かかりつけ薬剤師には、薬の飲み合わせや残薬の相談、日常の健康相談に応じる等、多くの役割が期待されます。

自分の信頼出来る「かかりつけ薬剤師」が身近にいたら安心だね!
学校薬剤師
学校保健安全法で大学以外の学校(幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、高等専門学校)には学校薬剤師の設置が義務付けられています。また、認定こども園にも学校薬剤師を置かなければならないことになっています。
「大学」には設置義務がないので注意
一方、認定こども園以外の保育所(園)には設置義務はありません。これは、何処の省庁が所管しているかによるものです。認定こども園は文部科学省が所管している学校教育施設、保育所(園)はこども家庭庁が所管している児童福祉施設となっています。

基本となる法律が異なるんだね!

個人的には省庁の違いに関わらず、保育所(園)にも設置されたら良いなと思うけどね!
まとめ
薬剤師は、医療現場だけではなく、地域社会の一員として様々な場所で働いています。場所は違っても皆、使命・責任は一緒です。
「国民の健康な生活を確保する」ことを念頭において、毎日忙しい日々ですが、頑張っていきましょう!
以上、hiyokoでした^^
以下の項目の試験対策としてまとめました。
日病薬病院薬学認定薬剤師認定試験 出題基準
Ⅰ.医療倫理と法令を順守する
Ⅰ-1:薬剤師の使命と責任
●薬剤師法における薬剤師の使命と責任について理解している。
記事を作成するにあたり、以下のサイトを参考にしています。
- 厚生労働省「身近な健康の相談役「かかりつけ薬剤師・薬局」を持ちましょう」
- 公益社団法人日本薬剤師会「かかりつけ薬剤師・薬局とは?」
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