【日病薬認定薬剤師試験対策】医薬品情報の検索方法について勉強しよう!

日病薬病院薬学認定薬剤師認定試験対策

今日は、hiyokoです。総合病院で薬剤師として勤務しています。

薬について問い合わせが来たけど、どうやって調べたら良いか分からないよ……

hiyoko
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代表的な情報源を確認しておこう!

薬剤師は患者さんだけでなく、医師や看護師等色々な職種の方から問い合わせを受けます。今回は、情報を検索する際の代表的な情報源についてまとめました。

自分の良く使っている情報源をまとめました。もし他に「こういう書籍やサイトが便利だよ!」という方が居ましたら、勉強の為にもコメント欄から教えて頂けると励みになります^^

参考書籍・インターネットサイト

hiyokoは以下の書籍・インターネットサイトを業務に使用しています。(年号は省略しています)

お薬の用法用量、禁忌、相互作用を確認する時

  • 治療薬ハンドブック 薬剤選択と処方のポイント(じほう)
  • 治療薬マニュアル (医学書院)

薬の情報は日々改訂される為、情報が古いケースも想定されます。出来る限りインターネット上で最新の情報を確認することが望ましいですが、日々の忙しい業務の中で都度検索するのは時間がかかる為、基本的な内容は書籍で確認し、医薬品・医療機器等安全性情報やDSU、企業からのお知らせで改訂内容を確認するようにしています。

医薬品・医療機器等安全性情報、DSUの概要については別記事も参照して下さい^^

錠剤やカプセル剤を粉砕して投与したい時

  • 錠剤・カプセル剤粉砕ハンドブック(じほう)
  • 内服薬 経管投与ハンドブック(じほう)

基本的に薬は粉砕する前提で作られていない為、製薬企業では粉砕試験が行われていないことが多いです。しかし、臨床では実際に患者さんが錠剤が飲みにくかったり、用量調整の為に粉砕せざるを得ない状況が多々あります。粉砕ハンドブックでは実際に粉砕した際の光への安定性や、有効成分の減少具合等が記載されています。

抗がん剤等、粉砕が難しい薬については、経管投与ハンドブックが便利です。薬の製剤設計や添加剤等も考慮され、実際に経管投与した結果からの投与可否が分かりやすく記載されています。

特定の患者に薬を投与したい時

  • 腎機能別薬剤投与量 POCKET BOOK(じほう)
  • 実践 妊娠と薬(じほう)
  • 妊娠とくすり情報センター(国立成育医療研究センター)

高齢者や一部の病気の患者さんでは腎機能が低下しており、お薬を添付文書の用法用量通りに投与すると、排泄が遅れ、過剰投与になってしまうことがあります。添付文書によっては、腎機能低下時の用法用量まで記載されている薬もありますが、注意喚起のみされ、実際にどの用法用量で処方すれば良いのかまでは書かれていない添付文書がほとんどです。「腎機能別薬剤投与量 POCKET BOOK」は多くの薬を網羅しており、腎機能低下の程度に合わせてどの位の用法用量が適切かを分かりやすく表で示してくれています。

妊娠や授乳されている患者さんの場合、お腹の胎児や乳児へのお薬の影響を考える必要があります。しかし、一般的にお薬開発の際、妊婦・授乳婦は治験の対象外となっていることが多く、データが少ないのが実態です。お薬の投与可否を知りたい場合は、「実践 妊娠と薬」、Webサイトでは「妊娠とくすり情報センター」がオススメです。エビデンスに基づいた、代表的な薬剤の投与可否が記載されています。

まとめ

薬剤師は日常で医療従事者や患者、患者のご家族等多方面から、薬についての問い合わせを受けます。日々の勉強も大事ですが、もし分からない内容が出てきた時、調べる方法を身につけておくことも重要です。毎日忙しい業務の中ではありますが、時間を見つけて自己研鑽を頑張っていきましょう!

以上、hiyokoでした^^

以下の項目の試験対策としてまとめました。

日病薬病院薬学認定薬剤師認定試験 出題基準
Ⅱ.基本的業務の向上を図る
Ⅱ-3:医薬品情報
●医薬品情報の検索方法について理解している。

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